みよの台の仲間たち
「あなたが来てくれると嬉しい」と
言われると、私も嬉しくなります。
石井 真輝[いしい まき]
薬剤師
2014年4月入社 / 昭和薬科大学 薬学部 薬学科
志宝薬局南砂店勤務
在宅医療に興味を持った理由
薬剤師になりたいと思ったのは中学生のときでした。がんで亡くなった祖母が抗がん剤を使っていて、よく「家に帰りたい」と言っていたので、そういう方に薬剤師として在宅医療でお手伝いができればいいなと思っていました。
みよの台薬局グループを志望したのは、大学5年生のとき就職説明会で話を聞いた際、古くから在宅医療の実績があることと、また、比較的早い段階から在宅医療の経験ができることを知り、魅力を感じたからです。
勤務している店舗での業務
外来、個人在宅、施設への配薬のほか、訪問服薬指導、往診同行も行なっています。個人在宅は月曜日から土曜日まで毎日、多い日は15軒くらい回ります。患者さんによっても異なりますが、10分程度の訪問時間のなかで残薬の確認と薬のセット、体調の聞き取りと薬の説明を行います。そのほかに、たとえば「針に糸を通して」「お水を持ってきて」といったこともできる範囲でお手伝いしています。
仕事を通して学んだこと
一日をどう動くか考えて行動することの大切さを学びました。外来、在宅ともに波があるので時間があると思って気を抜くと、できるはずだった仕事もできなくなってしまいます。仕事のなかでの優先順位を付け、無駄な時間がないよう心掛けています。
また、3年目になり、視野が広がったかなと思います。1年目には、残薬を全て回収してしまい、結果その日中にお届けが必要になってしまったり、胃の薬が重複して出ていたことに気が付かず、在宅の先生に現場で指摘されるといった失敗もありましたが、その1つ1つが身になり、注意すべき点を理解したうえで動けるようになりました。
仕事でのやりがい
在宅に伺うと、薬がたくさんあってきちんと飲めていない方、飲んだか飲んでいないかわからない方が多くいます。残薬を整理して一包化したり、カレンダー上に薬をセットすることによって、きちんと飲んでいただけるようになることがとても嬉しいです。また患者さんに「あなたが来てくれると嬉しい」と言われると私も嬉しくなります。往診同行では、看護師や医師から薬に関して質問されたり、意見を聞いてもらえることが増えました。薬をいかにして飲ませるか、どうやったら負担が少なくできるか、副作用にどう対処するかなど、チームの一員として参加できることにやりがいを感じます。
日々の業務で苦労していること
在宅では、患者さんのお宅にお邪魔するので、ご本人やご家族のライフスタイルを考慮しなければならないことです。いつでも大丈夫と言ってくださる方もいますが、外出したい方、夜早く寝る方もいるので、それぞれの生活やご都合を踏まえたうえでお届けの順番を考えなければなりません。南砂店は、江東区のほか、江戸川区、墨田区、中央区、千代田区、場合によっては新宿区や港区までお届けするので、予定外の処方箋が多い日は、ドライバーとルートを相談し、効率良く回る必要があります。
今後の抱負
患者さんにとってより身近なサプリメントやOTCについても学び、生活面でのアドバイスができるようになりたいと思っています。薬以外にもサプリメントを飲んでいる方も多いので、サプリメントの種類や成分、副作用がないのか、また薬との飲み合わせなども気になります。認定薬剤師だけでなく、サプリメントアドバイザーの資格を取り、患者さんが安心して相談できる薬剤師を目指したいです。
ある1日の
タイムスケジュール
[往診同行が午後だけの日]
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9:00
個人在宅へ出発
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9:00-12:00
個人在宅
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12:00-12:40
外来
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12:40-13:40
昼休憩
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14:00-14:30
患者さんの様態、
残薬確認 -
14:30-16:30
往診同行
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16:30-17:30
薬の変更点の直し、
セット -
17:30-18:30
入居者様へ薬のお渡し、
服薬指導 -
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18:30-19:00
翌日分の在宅の準備
オフの過ごし方
社会人になってから、体力づくりも兼ねてヨガを始めました。疲れて何もしない日もありますが、
連休があると温泉に出掛けたりして気分転換をしています。